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その物件は大丈夫?「耐震等級」の意味と調べ方

その物件は大丈夫?「耐震等級」の意味と調べ方

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作成日:

2025/7/15 05:00

築年数が古い物件だと、地震が起きたら大丈夫か不安になる方も多いのではないでしょうか。マンションの耐震性の目安になるのは耐震等級ですが、すべての物件で、耐震等級がすぐに確認できるとは限りません。

この記事では耐震等級の調べ方などを詳しく解説します。耐震等級が決まる基準も知ることができるので、ぜひ最後までご覧ください。

耐震等級が決まる基準

耐震等級とは、地震に対する建物の強さを表したものです。3段階が用いられ、数字が大きくなるほど高い耐震性を持つ建物であるとわかります。

  • 耐震等級1:建築基準法が定める耐震基準と同程度

  • 耐震等級2:国が普及を促進している長期優良住宅の認定程度

  • 耐震等級3:等級1の建物が耐えられる力の1.5倍程度

この耐震等級を決める要素は、主に以下の3つになります。

建物の強度

・耐力壁・筋交いの数・配置・部材の結合部や床の強さなどで決まる

建物の重さ

・建物が軽いほど揺れた時のエネルギーは小さくなり地震での被害は小さい

基礎の強度

・より地震に強いとされる「ベタ基礎」が人気

耐震等級はこれら3つの要素を詳細にチェックして決定します。それでは耐震等級1〜3はどのようなものか、より具体的に見ていきましょう。

耐震等級1

建築基準法が定める耐震基準と同程度のものが耐震等級1です。耐震等級1を満たしているなら、数100年に1度くらいの極めてまれに発生する大地震に見舞われても、倒壊・崩壊しないとされています。

阪神淡路や東日本クラスの大震災に見舞われても、建物の中は安全と考えられています。ただ1981年以前の建物は、現在と異なる耐震基準が用いられており注意が必要です。

古い物件の購入等を検討している方は、不動産の担当者などに物件の建築が1981年以前か、及び現在の建築基準法を満たしているかを確認しましょう。

耐震等級2

国が普及を促進している長期優良住宅の認定には耐震等級2が必要です。耐震等級2を満たしているなら、等級1の建物が耐えられる力の1.25倍程度の揺れにも、倒壊・崩壊しないとされています。

震災時の避難先に指定される学校や公民館では、耐震等級2の基準を満たすことが義務付けられています。

耐震等級3

耐震等級3を満たしているなら、等級1の建物が耐えられる力の1.5倍がかかっても、倒壊・崩壊しないとされています。

震災時や復興時の拠点となる、警察署や消防署の多くが耐震等級3で設計されているので、同等の物件を購入したなら大きな安心が得られるでしょう。

近年は耐震等級3の基準を満たす一戸建も増えてきています。

耐震等級の調べ方

耐震等級がわかれば、阪神淡路や東北大震災クラスの地震が来てもある程度の安心感があります。

しかし全ての物件が耐震等級を公開しているわけではなく、現実的にはすぐに耐震等級が分からないことも多くあります。

耐震等級が分からない場合は、以下の方法で調べてみましょう。

  • 建築確認申請が通った時期を調べる

  • 住宅性能評価書を確認する

  • 耐震診断を行う

以下、順に解説します。

建築確認申請が通った時期を調べる

建築確認申請とは、建物を建てる際に計画が建築基準法を満たしているかを確認することです。建築確認申請が通った時期が1981年6月以降なら、その建物は現在と変わらない耐震基準で建てられており、耐震基準1の基準を満たしていることがわかります。

ただ築年と建築確認申請が通過した時期は一致しないケースもあるので、不安な方は、その建物が現在の建築基準法を満たしているかどうか、不動産会社に確認してみましょう。

住宅性能評価書を確認する

住宅性能評価書とは、住宅の性能を評価した結果をまとめた書類のことです。国土交通大臣が認可した第3者機関が調査・発行するもので、耐震等級も表記されています。

中古の戸建てやマンションの場合は、物件を扱っている業者に依頼して取り寄せられますが、この制度が始まったのは2000年のことです。

住宅性能評価書がまだ取得されていないなら、次の耐震診断を検討してください。

耐震診断を行う

国土交通大臣が認可した第3者機関に依頼することで、耐震診断により耐震等級の確認ができます。

耐震診断は有料となっており、木造戸建ての場合、相場は10〜20万円程度、マンションの場合、1平米当たり1,000〜2,500円が目安です。

安い費用とはいえないため、物件の購入を検討している段階で行うのは、あまり現実的ではないといえるでしょう。

※マンションの場合は、耐震診断を行うのに管理組合の合意が必要です。

【まとめ】耐震等級の確認は建築確認申請を通過した時期でチェック

建築確認申請を通過した時期のチェックは、地震への強さを表す耐震等級を調べる方法の一つです。1981年6月以降に建築確認申請を通過しているなら、今と変わらない基準で建てられており、耐震等級1であることがわかるのです。

耐震等級は等級が高いほど安心ですが、マンションなら2以上のものを見つけるのは難しいものです。今と変わらない耐震基準で建てられたマンションをリノベーションして、理想の住まいを造り上げましょう。

不動産ガイド

上白石 優子

2013年から8年間不動産会社にて仲介営業担当。2021年からマンションリノベーションを専門に行う工務店にてコンサルタントに従事。その後、独立しマンション購入、リノベーション、資金計画などについての記事を書くライターとなりました。資産価値やライフプランを大切にするお客様に届くような記事を丁寧に書いて参ります。インテリアコーディネーターの資格取得のため勉強中。

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