古くなったマンションを、暮らしやすい3LDKにリノベーションしたいと考えている方も多いのではないでしょうか。3LDKはファミリー層を中心に高い人気を誇り、使い勝手の良さや資産価値の面でも魅力があります。しかし、部屋数が増えることでのデメリットや注意点も知っておく必要があります。そこでこの記事では、3LDKにリノベーションするメリット・デメリット、間取りのポイントや工夫できる点について詳しく解説します。理想の住まいづくりの参考に、ぜひ最後までお読みください。3LDKリノベーションが適している人とは3LDKへのリノベーションは、4〜5人で暮らしたいという人に向いています。リビング・ダイニング・キッチンに個室が3つという間取りは、夫婦と子ども2〜3人のファミリーや夫婦と親世帯といった二世帯同居など、さまざまな形態の家族に対応します。現在は夫婦だけで暮らしているけれど、将来を見越したカップルにも3LDKへのリノベーションはおすすめです。3LDK・各部屋の広さをシミュレーション個室が3つもある3LDKの場合、他の空間が狭くならないか心配ですが決してそんなことはありません。下は平均的な広さのマンションを3LDKにリノベーションした場合の間取りの一例です。LDK15帖1部屋(寝室)6帖2部屋(子供)5帖3部屋(子供)5帖トイレ1帖バス2帖脱衣所2帖玄関3帖収納3帖合計42帖収納やバス・玄関などにしっかりスペースを確保しても、LDKに15帖の空間を確保できます。3LDKリノベーションのメリット3つある個室の使い勝手の良さが、3LDKの人気の秘密です。ここでは、そんな3LDKにリノベーションするメリットに焦点をあててご紹介します。余裕のある間取りを作れる収納スペースを確保できる人気の間取りなので高く売れるそれぞれ順番に見て行きましょう。余裕のある間取りを作ることができる3LDKにリノベーションするメリットは、余裕ある間取りで過ごせることです。個室が3つあるので、5人家族でも不便を感じることなく暮らせます。3つの個室は「夫婦の寝室・子ども部屋2つ」「夫婦の寝室・子ども部屋・来客用の部屋」など、さまざまな用途に対応できるのも特徴です。家族構成によっては、仕事や趣味のスペースも設けられるでしょう。収納スペースを確保できる3LDKへのリノベーションは、各部屋に収納スペースを設けることで、ゆったりした収納スペースを確保できます。さらに、間取りによってはリビングにウォークインクローゼットを設けることも可能です。書類や写真、掃除機やアイロンなどを一か所に収納できるので、シンプルな動線で快適な暮らしができるでしょう。また「壁と一体化する収納引き出し」や「小スペースを生かしたパントリー」などリノベーションならではのユニークな工夫で収納を増やす方法もあります。リノベーションの打合せの際に、担当者や設計士に相談するとプロならではのアイディアをもらえるかもしれないので、積極的に試してみてください。人気の間取りなので高く売れる3LDKは人気の間取りなので、売る場合には他の間取りより高値が付く可能性があります。以下の表は、首都圏で2022年に販売された中古マンションの間取り別一覧です。間取り成約件数割合ワンルーム1,654件5%1LDK・DK6,050件17%2LDK・DK9,757件28%3LDK・DK15,797件45%4LDK・DK以上2,123件6%合計35,381件-引用:公益財団法人 東日本不動産流通機構全体の成約数のうち45%が3LDK・DKとなっており、人気と需要の高さがわかります。需要が高く使い勝手が良い3LDKは、他の間取りに比べ値下りしにくく、資産価値の面からも有効と言えるでしょう。3LDKリノベーションのデメリットメリットが多い3LDKへのリノベーションとはいえ、やはりデメリットもあるものです。リノベーションという大きな決断をする前に、ぜひデメリットも把握しておきましょう。掃除が大変になる部屋が余ってしまう可能性もあるこれら3LDKへのリノベーションのデメリットを、対策と併せて見ていきます。掃除が大変になるリノベーションで部屋数が多くなる分、掃除が大変になる可能性もあります。掃除機をかけるのに、何度もプラグを差し替える必要が出てくるので、掃除機はコードレスのものをおすすめします。また、掃除のことを見越してリノベーションを行うことでも対策可能です。掃除の動線に沿った位置にコンセントを設置したり、物が散乱しないよう収納を充実させたりしておきましょう。部屋が余ってしまう可能性がある個室の多い3LDKだけに、将来的に部屋が余ってしまう可能性があります。子どもの独立など家族構成の変化で、使わない部屋が出てくるのはもったいないと思う人もいるでしょう。対策としては、家族構成の変化を見越して、リノベーションを行う方法があります。例えば、子ども部屋2つの仕切りを取り外し可能な壁にするなどです。使わなくなった2つの6畳の部屋を簡単に12畳にでき、使い勝手が良くなるでしょう。【まとめ】3LDKへのリノベーションの魅力は対応力の高さ3LDKへのリノベーションは、3つの個室による使い勝手の良さや、家族構成の変化に柔軟に対応できる点が大きな魅力です。5人家族や二世帯同居にも対応でき、ゲストルームや仕事部屋、趣味のスペースとしても活用できます。一方で、掃除の負担や将来的に部屋が余る可能性といったデメリットもありますが、収納の工夫や取り外し可能な間仕切りなど、リノベーション時の設計次第で十分に解決できます。家族の暮らし方や将来のライフプランを考え、信頼できるリノベーション会社とじっくり相談しながら、後悔のない住まいづくりを目指しましょう。