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マンションの耐震等級の調べ方|新築・中古それぞれ解説

マンションの耐震等級の調べ方|新築・中古それぞれ解説

  • 物件購入の基礎知識

作成日:

2025/1/10 06:04

日本で暮らしていく上で、マンションの耐震性について気になる方は多いのではないでしょうか。マンションには「耐震等級」があり、地震が起きたときに建物の倒壊を防ぐ耐久力を確認できます。

この記事では、マンションの耐震等級の調べ方を新築・中古それぞれにわけて紹介します。耐震性に優れたマンションの調べ方も解説しますので、ぜひ最後までお読みください。

耐震等級とは

ここでは、耐震等級について以下の2つにわけて解説します。

  • 耐震等級の3段階について

  • 耐震等級と耐震基準の違い

ひとつずつ解説しますので、気になるところがあればチェックしてください。

耐震等級には3段階ある

耐震等級は、以下の3段階にわけられています。

耐震等級1

建築基準法で定められている「新耐震基準」と同等の強度

数百年に一度程度の頻度で発生する震度6~7の地震でも、即倒壊はしない

耐震等級2

耐震等級1の1.25倍の強度

震度6~7の地震でも、一定の補修で住み続けられる

耐震等級3

耐震等級1の1.5倍の強度

震度6~7の地震でも、軽い補修で住み続けられる

耐震等級1は、建築基準法で定められている「新耐震基準」と同じ強度を持つ建物であることを示すものです。

新耐震基準は「震度5強程度の中規模地震では軽微な損傷、震度6強から7に達する程度の大規模地震でも倒壊は免れる」という基準を設けています。1978年に発生した宮城県沖地震の家屋倒壊被害を受け、1981年に新しい基準に改訂されました。

耐震等級2は、耐震等級1の1.25倍の強度がある物件であることを示すものです。地震が発生したときに避難する病院や学校などの建物は、耐震等級2以上の基準が必要になっています。

耐震等級3は、耐震等級1の1.5倍の強度がある建物であることを示すものです。警察署や消防署などの災害復興の拠点となる防災施設では、耐震等級3が求められています。

日本で今後も起こる可能性の高い大地震に耐えるためには、耐震等級3の耐震等級が必要です。大地震だけでなく複数発生する小さな地震にも耐えた上で、軽い補修だけで住み続けられる耐久性が求められています。

耐震等級と耐震基準の違い

耐震等級

建物内の人命を守ることが目的

住宅品質確保促進法(品確法)

耐震基準

人命だけでなく建物自体を守ることも目的

建築基準法

耐震基準とは、建物内の人命を守るために、「建築基準法」と「建築基準法施行令」に規定されている耐震性能の基準です。一方、耐震等級は人命だけでなく建物自体を守ることも目的とする「住宅品質確保促進法(品確法)」で規定されています。

耐震基準は最低限満たすべき基準なので、基準に満たない建物は建設する許可が下りません。一方で、耐震等級は規定が任意になっています。

マンションの耐震等級の調べ方

ここでは、マンションの耐震等級の調べ方を「新築マンション」と「中古マンション」の場合にわけて紹介します。

新築マンションの場合

新築マンションの場合、耐震等級はデベロッパー(開発事業者)によって決められます。そのため、耐震性が気になるときはマンションの購入前にデベロッパーや不動産会社に確認するのがおすすめです。

日本にあるほとんどの物件は、「耐震等級1」に該当しているといわれています。もし、耐震性に不安があり、耐震等級2以上の物件に住みたいと考えている方は、購入前に必ず確認しておきましょう。

中古マンションの場合

中古マンションの場合、不動産会社に問い合わせして「住宅性能評価書」を確認することで耐震等級を調べられます。ただし、耐震等級は任意の基準であるので、すべての物件に必ず住宅性能評価書があるわけではありません。

住宅性能評価書がない物件の耐震等級を知りたいときは、耐震診断が必要になります。しかし、マンションで耐震診断を実施するには多額の費用が必要です。個人での依頼は現実的ではないので、まずは管理会社や不動産会社に耐震診断ができるかどうかを確認してください。

耐震性に優れたマンションの調べ方

ここでは、耐震性に優れたマンションの調べ方を、以下の2つのポイントにわけて解説します。

  • 長期優良住宅を選ぶ

  • 制震・免震構造のマンションを選ぶ

ひとつずつ詳しく説明しますので、気になるところがあればチェックしてください。

長期優良住宅を選ぶ

長期優良住宅は、「長期にわたり良好な状態で使用するための措置が講じられた優良な住宅」のことです。「長期優良住宅の普及の促進に関する法律」に基づいて認定されています。

長期優良住宅に認定されるためには、

  • 耐震性や省エネ性など一定の性能

  • 住戸面積

  • 居住環境、災害配慮

  • 維持保全の計画があること

などの基準を満たす必要があります。

長期優良住宅は、基本的に「大地震があっても一定の補修により使い続けられる性能」である、耐震等級2以上の物件です。つまり、長期優良住宅を選ぶだけで、耐震等級2以上のマンションを選ぶことに繋がります。

さらに、長期優良住宅なら税の特例措置や保険料の割引などを受けられるので、金銭的な面でもおすすめです。

制震・免震構造のマンションを選ぶ

耐震性に優れたマンションを選ぶなら、地震による揺れを減らすための工夫をしている制震・免震構造のマンションがおすすめです。

制震・免震構造のマンションは建物が受ける地震のエネルギーを吸収してくれるので、高層階の揺れも抑えられます。建物内の揺れを抑えられると落下物による二次災害が起こりにくく、避難時の怪我のリスクも減らせる可能性が高いです。

制震・免震構造のマンションは横揺れに強い一方、縦揺れには弱い一面もあります。制震・免震構造だからといって完璧な耐震性があるわけではないので、土地の地盤や材質なども考慮した総合的な判断が必要です。

【まとめ】地震に備えるなら耐震等級2以上のマンションがおすすめ

日本で暮らしていく以上、避けて通れない地震に備えるなら、耐震性に優れたマンションを選ぶのがおすすめです。

マンションの多くは、建築基準法で定められている「新耐震基準」と同等の強度である耐震等級1に認定されています。大地震で即倒壊する被害を避けられる耐震等級1のマンションより耐震性に優れた物件に住みたいなら、耐震等級2以上を選びましょう。

耐震等級を知りたいときは、新築マンションならデベロッパーに、中古マンションなら管理会社か不動産会社に問い合わせると確認できます。この記事で紹介した内容をぜひ、耐震性に優れたマンションを選ぶ参考にしてみてください。

不動産ガイド

上白石 優子

2013年から8年間不動産会社にて仲介営業担当。2021年からマンションリノベーションを専門に行う工務店にてコンサルタントに従事。その後、独立しマンション購入、リノベーション、資金計画などについての記事を書くライターとなりました。資産価値やライフプランを大切にするお客様に届くような記事を丁寧に書いて参ります。インテリアコーディネーターの資格取得のため勉強中。

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