はじめにリノベマンションは築年数が経っていても新築同様のきれいさがあり、設備も最新の物で使い勝手が良いなどのメリットがあります。また、新築より金額を抑えて購入できることも大きなメリットと言えるでしょう。しかしリノベマンションを購入する際には気をつける点もあります。そこで、リノベマンションを購入する際の流れと注意すべきポイントについて解説していきます。リノベマンション購入の流れまずは物件情報収集の重要性リノベマンション選びに失敗しないためには情報収集は欠かせません。近隣住民の雰囲気は住み始めてからでないとわからない部分も大きいですが、それ以外はある程度自分の力で情報を集めることができます。物件を探す際はインターネットに掲載された物件情報から分かることもありますが、実際に足を運んで確認することも重要です。実際の広さや日当たり、管理体制の良さなど実際に確認しないと分からないものです。また、マンションの自治体のホームページなどで自治体の行政サービスや災害マップを確認することで万が一自然災害が起きた際の対応にもつながってきます。実際に住んでみたら「こんなはずじゃなかった」と後悔しないためにも、不動産会社の営業担当とこまめに連絡をとったり、管理会社に近所トラブル等がないか確認することで事前に対策を行えます。マンション購入は決して安い買い物ではなく、賃貸と違いすぐに引っ越しをするというわけにはいきません。後悔しないためにも様々な情報収集を徹底して行いましょう。気になったらとにかく「内見・見学予約」気になる物件が見つかったら、担当者に内覧したいことを伝え実際に家を見に行きましょう。お部屋の中を内覧する際は、方角や光がどれだけ入るか、実際に窓を開けてバルコニーまで出て、騒音や景観も忘れずに確認しましょう。また、今家にある家具をそのまま持っていけるのか、それとも新たに購入が必要なのか自分が住んだときのイメージをすることもポイントです。家具の配置を考えながらお部屋の中を見てまわり、カーテンの長さや高さのある家具が置けるか確認しておくことで、購入後スムーズに引っ越しがしやすいです。部屋以外にも確認するポイントとして、共用部分や周辺環境も忘れずに確認することです。共用部分では「エントランスはゴミなどが落ちていないか、ゴミ置き場はゴミの分別や散らかった状態になっていないか、駐輪場は自転車が倒れてとめられていないか」など確認しましょう。周辺環境では、家の近くに何があるのか、最寄り駅までの距離や近くにスーパーなどの買い物施設があるか実際に歩いて確認するのもよいでしょう。売買契約の手続き購入したいマンションが決まったら、不動産会社に申込みを行います。申込み後は、売主と売買契約を締結します。売買契約を締結する前には、販売価格よりも値下げができないか取引の条件を交渉することも可能です。売り手も買い手が値引き交渉を見越したうえで、少し高い金額を設定していることがほとんどです。交渉や契約情報の内容確認が終われば、書面にて契約の締結を行います。売買契約時には、実印、印鑑証明書、本人確認書類などが必要です。印鑑証明書は発行から3か月以内のものと決まっているので、契約が決まったら準備しましょう。また、契約締結時には売買契約書に貼付する印紙代や、不動産会社に支払う仲介手数料、手付け金などがかかります。物件を決めた際には、事前にどのくらいの金額を用意すればよいか担当に確認しておきましょう。申込みと審査のプロセス物件を購入する際には一括で支払うこともできますが、住宅ローンを組んで月々支払っていくケースがほとんどです。住宅ローンは金融機関によって手数料や条件も異なるため、金融機関に住宅ローンの相談を行いましょう。申込みをしたい住宅ローンが決まれば、まずは事前審査の申込みです。審査が通れば正式な借入の申込みを行います。審査では申込者の収入や勤続年数、他の借入状況などが調べられます。転職したばかりや他の借入金額が大きい場合は審査に通らないこともあります。もし家の購入を検討している方は、転職前や借入している分をある程度返済しておいた方が審査は通りやすいかもしれません。審査結果は金融機関によって異なりますが1週間前後、長くても2〜3週間程度かかることもあります。リノベマンション購入の注意すべきポイントリノベーション内容と施工の確認リノベマンションを購入後、さらに自分のこだわりの部屋を実現するためにリノベをしたいと思う方もいるでしょう。しかし全てが自分のこだわり通りにリノベできるわけではありません。例えば壁を抜いて空間を広げたい場合は、その壁が構造壁だと施工ができません。また、マンションの管理組合の規定で間取り変更が禁止されているケースもあります。もし購入後にリノベを検討している方は必ずその施工ができるかどうか業者や管理組合に事前に確認をしておきましょう。管理組合や共益費の調査マンションに住む人が円滑に暮らすことができるよう、管理組合が管理規約を定めています。リノベマンションを購入後にリノベを考えている場合、管理規約の取り決めを確認することで、購入後の想定外やトラブルを防ぐことができます。また、リノベマンションを購入後には、建物を良い状態に保つために管理費と修繕費を毎月支払う必要があります。マンションに住む人は必ず支払う必要があるため、維持費としてどのくらいかかるのか不動産会社に確認しましょう。また、修繕費は築年数が古いほど高くなるケースがほとんどです。購入時は築年数が浅く修繕費が高くなくても、長く住むことによって建物は劣化します。そうすれば外壁補修や配管補修などマンションの資産価値を高めるために、新しい設備を取り入れたりと修繕費用は高くなります。毎月支払う住宅ローンに合わせて、月々の負担がどのくらいになるのか、10年後や20年後の支払いシミュレーションをしっかり行いましょう。周辺環境や交通アクセスのチェックお部屋の内容が良くても、周辺環境が整っていない場合は生活利便性が悪く生活を送りづらいです。物件の内覧だけで終わらず、周辺環境もしっかり確認しましょう。確認する点として、最寄り駅まで歩いてどのくらいの距離があるのか、周辺に商業施設があるのか実際に歩いて確認することです。地図で見た時は行きやすい距離だと思っても、実際に歩くと長く感じたり街の雰囲気が思っていたのと違うということもあるでしょう。また、昼間は明るくて人通りが多くても、夜になれば街灯が少なく人通りが少ないこともあります。家に帰るまでの安全面も確認することも大事です。リノベマンション購入で後悔しないために内見の重要性とアテンドの活用リノベマンションを購入する際は、必ず内見するようにしましょう。遠方に住んでいる場合は物件の写真だけで決めてしまうこともあるかもしれません。また内見する時間が無く、知人や家族に頼んで代わりに見てきてもらうこともあるでしょう。しかし実際に部屋の中を見ずに購入を検討するのは危険です。「購入後に陽当たりや風通りが悪かった、大通りに面しているので騒音がひどくて夜寝れない」なんていうこともあります。人任せにせず、必ず自分の目で部屋の中を確かめることをおすすめします。また、部屋の案内をしてくれる人にどのような住居人が多く住んでいるのか、部屋の使い勝手や注意する点など細かい点まで話を聞くようにしましょう。プロのアドバイザーとの相談しましょうリノベマンションの購入を検討している方は、間取りや金額、購入までの流れなど分からないことが多いものです。また、マンション購入時点はその時に住む状況だけしか考えておらず、購入後に家族が増えて、子供の学区まで考えていなかったなんてこともあります。将来を見据えてどのようなマンションを購入したらよいのか分からない方は、プロのアドバイザーに相談しましょう。今後どのような暮らしを送っていきたいのか、金額面やマンションについて詳しく説明を受けることによって、購入する際に何を重要視して物件を選べばよいのかが明確になってきます。そうすれば物件も選びやすくなり、マンション探しから購入、引渡しまでスムーズに行えるでしょう。複数の物件を比較検討することが重要リノベマンションを購入する際は1件だけではなく、複数の物件を内見して比較しながら物件を選ぶようにしましょう。複数物件比較することで、物件の良いところ悪いところ、周辺環境なども含めて何を優先して物件を決めたらよいのかが分かりやすいです。また、「この間取りが良かったけど、他の間取りも見てみたらそんなに悪くなかった。」「この設備は絶対欲しいと思っていたけど、他で代用できるか必要なかった。」など自分が希望していた物の優先順位が変わることで、物件を選べる幅も広がります。ただし、1日に内見できる件数は3件が限度です。あまり多くの内見をしてしまうと、最初に見た家の内装などを忘れてしまうことがあります。購入の流れを知ってリノベマンション購入を成功させましょうリノベマンションを購入する際には必ず内見を行いましょう。写真で見ただけでは分からないことは多いです。実際に部屋を見ることで、陽当たりや風通り、共用施設が美しい状態を保たれているか管理体制の良さなどを確認することができます。また、周辺環境はネット情報だけではなく、実際に最寄りの駅まで歩いたり周辺の商業施設も確認しましょう。部屋が良くても生活利便性が悪ければ、住みづらいものです。もしどのような物件を購入したらいいのか分からない場合は、プロのアドバイザーに相談すると良いでしょう。将来を見据えた物件選びができ、購入から引渡しまでサポートしてくれます。